アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
本番
-
親睦の会当日
俺らのクラスの出し物は4番目。
みんな緊張しながら、最後にと台本を見て確認してる。
もちろん俺も。
なんだかんだ言いながらやるからにはやり切りたい。
ハラハラしていると、本番の時間はすぐにやってきた。
シーンはとうとうクライマックス
あとは、俺が目覚めてロミオにキスするふりして短剣で刺されて死ぬんだよな、よし、大丈夫だ。
「真子ちゃん?!!」
「真子ちゃんしっかりして!」
舞台袖で待機してたら後ろが騒がしくなった。
「どうしよう、真子ちゃん熱がある…!これじゃあもう出られないよ!」
「あとは毒を飲んで死ぬだけなのに!誰か代役…っ」
「なあ」
「えっ」
声を出したのは佐野なつめだった。
「俺、やってもいいけど」
「ホントに?!」
「真子に練習付き合わされてたから、セリフは入ってる」
衣装が合わないかもと思ったけど、どうやら真子ちゃんが大きいサイズを着てたらしくて、佐野にも着られるサイズだった。
「佐野、大丈夫?」
「なんとかする。心配しないで」
「わかった」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 461