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お次は体育祭
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「体育祭って何やんの?」
「うちの学校熱いらしいよ?」
「リレーとか普通のなんだけど、一番はチアガールの応援だって!」
「なにそれ?!あたしらやんの??いやだぁー」
「それがさぁー」
HRの時間
「えーでは、クラスから出す応援団のメンバーを合計で10人決めたいと思います」
委員長が前で進行をする。
その横から、「あ」と先生が付け加えた。
「うちの応援団は男女逆転だからなー。学ランは女子、チアガールは男子だ」
それを聞いた瞬間にみんながやがやと騒ぎ出す。
そして、当然のように後ろからつんつんとつつかれる。
「なに」
「チアガールだって!綾ちゃんの出番じゃん!」
「ぜってーやんねーから」
ニンマリと笑う和也の頭をぱちんと下敷きで叩いてやった。
「じゃあ決めていきます。とりあえず立候補いますかー?」
「なんでー、絶対に似合うよ?ちっちゃいから」
「ちっちゃいからって何でも似合うとは限らん」
「ちっちゃいのは認めるの?」
「…」
もう無視だ無視。
「じゃあー、次は推薦で!」
「はいはいはいはいはい!!」
元気よく手を上げるのはいつものごとく、後ろの席の男。
俺は仕方が無いのか…と半分諦めていた。
「チアガール、綾ちゃん推薦しマース」
「綾ちゃんはすでにチアガールにいれちゃってまーす」
「は?!」
となりで書記をしていた副委員長が、テヘッと言わんばかりの顔で笑ってくる。
まさか、勝手に入れられてるとは。
「じゃあOKデース」
「…俺に拒否権はないのか」
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