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母さんの帰宅。
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「綾いないのー?………あれっ」
「ん…?って、えっっ」
「あ、綾…いつの間にそんなに男前になったのっ」
「え、あ、いや!俺はなな…綾都くんの友達で!」
「友達?」
目を覚ましたら、となりの俺の部屋、佐野が寝てる部屋がなんだかうるさかった。
眠さをこらえて目を掻きながら自分の部屋を開ける。
「佐野、どーしたの………か、母さん?!」
「あら?綾都じゃない。ちっちゃいまんまだわ」
うるさい正体は、母さんだった。
「ふーん、居候ねぇ。ま、別にいいわよ」
事情を話すと、母さんは普通に納得してくれた。
「か、母さん!それよりもなんで急に帰ってきたの?」
「あら、ここは母さんの家よ?帰ってきちゃいけないの?」
「い、や。そうじゃないけど」
いきなり帰ってくるなんて思ってないから驚いたんじゃん…
しかも、よりによって佐野がいる時に。
「それにしても佐野くん?すっごいイケメン〜!あたしの店にもここまでの上物そんなにいないわよ?」
「み、店?」
「母さん、Fateってゆうホストの店を経営してるんだ。街を歩き回ってはスカウトしてホストに仕立てあげたりしてね」
「仕立てあげるってなによ。あたしはただ、カッコイイのにその才能を持て余している男を捕まえて才能を発揮させてるだけよ」
いや、お店に行く度に従業員の人たちに聞くよ。
麗華(れいか)さんはホントにおっかないって。
疑う目を母さんに向けてると、横に座ってる佐野がふふっと笑った。
「なんか、七瀬のお母さん面白いな」
「そう?ただのメンクイなおば…っいたたたたた!ギブギブギブ!!」
おばさんと口走りそうになった瞬間、母さんに技をかけられる。
護身術を習ってる母さんはとても強い。
「こんなに可愛い顔に産んであげたのは誰のおかげ?ママでしょ綾ちゃん?」
「こんなちっちゃい身長に産んだのは誰だよっ」
「ママじゃないわよ。あたし165cmあるもの」
そう。俺の母さんは身長165cmあるから、俺よりでかい。
なのに俺の身長はこんなにちっちゃい。
「お父さんの遺伝かなぁ?綾のお父さんは身長160cmだったのよ。あたしよりちっちゃいの」
「じゃあ、七瀬にもあと5cmは伸びる余地があるな、よかったじゃん」
「俺はもっと伸びるんだ!!」
どいつもこいつも俺をちっちゃいって言いやがって!
くそー!絶対にでかくなってやるからな!!
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