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ややこしいことに。
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「麗華さんいたよな!」
「うん、服取りに帰ってきたよ」
「ああー!おれも麗華さんに会いたかったー!」
「和也はホントに母さん好きだよなぁ」
「俺というより、男は全員あの人に惚れる。確実に」
和也のわけのわからん言い様は置いておいて。
「何しに来たの?」
「何って、学校行くぞ」
「早くない?」
「うん、麗華さん見えたから早く出てきた。会えなかったけど」
玄関で話をしていると、後ろから足音が近づいてきた。
「七瀬、誰だった?…あ、西崎」
「は?なんで佐野がいんの?」
「か、和也?」
佐野を見た瞬間に和也の目がすっごい怖くなった。
まるで獲物を見据えるライオンのような目に。
「七瀬ん家に泊めてもらったんだ」
「佐野、どーしても家に帰れない事情ができてさ…だから」
「綾都…ハァ。もういいわ、遅れるなよ」
和也はわざとらしくため息をついて玄関の扉を閉めてしまった。
な…なんかややこしいことに…っ
なんで和也があんなに機嫌悪くなんの!?
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