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無邪気な母さん。
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「ほら、綾あーんして」
「いいって、そんなの恥ずかしい」
「でも…」
「いい。病人じゃないんだから」
母さんはなぜか俺にあーんして食べさせようとする。
がっかりした顔をされるけど、ふたりもいるのに恥ずかしすぎる。
「…じゃあ俺が食べさせようか?」
和也がご飯を箸ですくって俺の方に向けてくる。
「いらんっ」
ぷいっと完全に無視。
ああ、ちなみに母さんの手料理は、母さんが食後のデザートにとコンビニに行っている間に何とか工夫して食べられる味に整えておいたから食べられるようになった。
佐野はもう遅くて、母さんにはお腹いっぱいらしいから先に寝てると伝えた。
「綾のお風呂はもういいの?」
「えっ、あ、うん」
「綾都はもう入ったもんな!」
少し声が裏返るが気にしない。
和也と佐野に寝てる間に入れてもらったみたいですとかゆーたらどう思われるかわからない。
ご飯も食べ終わった。
「美味しかった」
「ほんと?ほんとにほんと??」
「う、…うん。まあまあかな」
「綾ちゃんにまあまぁもらうなんて思ってもなかったわうれしい!」
本気で、無邪気で、嬉しそうな顔をする母さんは何だか子供みたいだ。
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