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またひとりに。
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「じゃあ行ってくるわね。なるべく帰れるようにするから」
「いいよ、仕事頑張ってきて」
朝
母さんは朝早くに支度をして、仕事に向かうらしい。
仕事人間の母さんが、丸一日も仕事から離れられるわけないから、仕方がない。
「綾都…」
心配そうな顔をする母さん。
また襲われたらとか考えてるのかな。
「大丈夫!!俺が綾都を守るよ」
「和也くん…」
「俺も、できるだけのことしますから」
「佐野くん…ふたりともありがとう」
母さんは二人の言葉を聞いて安心したのか、笑って家を出た。
「さて、今日は学校休みだしどっかあそびにでも…
ピピピピピッ
「あ、ごめん」
佐野の携帯がなったらしい。
「はい、うん。うん。……え?うん…わかった」
電話を終えた佐野はなんだか悲しそうな顔をしているように見えた。
「佐野、どうしたの?」
「姉さんのところが落ち着いたから、家に帰ってきても良いって」
「え…」
「というか、彼氏さんがお詫びをしたいから早く帰ってきて欲しいって言われた…」
お泊まり会は、今日で終わった。
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