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悲しい空間
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「んじゃ、また明後日な」
「うん、ばいばい」
和也はすぐ向かいの家に帰り、俺も家に入った。
さーて。
やることもないし、掃除でもしようかな。
ウィーン…
洗い物と洗濯物しないとね。
ガチャガチャ
……。
……………。
ひまだ。
今までどうやって時間過ごしてたっけな…
いつもなら、和也が面白いゲーム見つけたとか言って、佐野が負けず嫌いを発動してそのゲームに熱中して、気づいたら夜になってた。
今は、一人。
ひとりは慣れてたはずだった。
母さんがいないのはいつものことだし、一人でご飯作って、食べて、寝て。
いつも通りのことだったはずなのに少し虚しくなる。
なんでかな…ふたりがいない、ひとりのこの家がこんなに悲しいなんて思わなかった。
「…さみし…」
ひとりつぶやいた言葉は、誰もいない家に響いて虚しく消えた。
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