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ホスト体験をしてから数日
和也と佐野がいない空間に少しずつまた慣れてきていた。
ちょっと前まではそれが当たり前だったのに、なんで悲しいなんて思ったのかな。
「あ…」
棚の上のボールが取れない。
和也か佐野が洗い物をした時に上にあげたんだと思うけど…俺の身長じゃ届かん。
仕方なく踏み台を持ってきて、それに乗ってボールを取る。
「まったく」
こうやって、たまに2人がいた形跡が残ってるのがとてもむなしく感じる。
「うわっ」
バランスをくずして踏み台から落ちる。
が、なぜか衝撃が来ない。
「ださいなー、七瀬は」
「佐野?!」
なぜか佐野がいて、佐野に抱きかかえられる形になっていた。
そっと降ろしてくれた佐野は、手に持っていた袋を差し出す。
「姉さんがお礼にってさ。改めてお礼に来るって言っただろ?」
「あ、そんなのよかったのに」
「まあ、それだけじゃないんだけど…」
「え?」
「七瀬、あのさ…っ」
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