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佐野side
久しぶりに家に帰って、頭に浮かぶのは七瀬のことばかりだった。
七瀬が作った美味しい料理
何もないところでいきなりこけたりしながらも、家事をひょいひょいこなしてしまう姿
いつも見せてる笑顔
小さい体で高いところにあるものを取ろうと頑張ってる姿
それから、湯上りのほてった顔は格別に可愛かった
疲れてソファで眠ってしまってた顔
七瀬のいろんな姿が思い出された。
ベッドの上で、ため息をついた。
天井をじっと見つめて考える。
「はぁ…俺、七瀬のことが好きなのか」
そう気づいて、姉さんにちょうどお礼としてお菓子を渡してほしいって頼まれてたのもあったから、何も考えずに七瀬の家までやってきた。
何かあった?と聞いてくれる七瀬は本当に優しい。こういうところが好きなんだ、たぶん。
「七瀬、俺さ…っ」
プルルルルッ
「「……」」
俺の携帯だ。
七瀬に断って電話に出る。
「はい………かずは?」
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