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和也に甘え。
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綾都side
走って走って、看護師さんとかに怒られたけど走って、病院から抜け出した。
出た先には和也がいて、和也のもとに飛び込んだ。
「言ったよ…っ、言った!ちゃんと言った…っ」
「うん」
「言ったけど…婚約者って…、あの女の子」
「…そっか」
「もう俺、こんなに痛いなら誰かを好きになったりしたくないっ、この辺、胸のところズキってしてて、いたい…っ」
痛い。痛い。
しんどいよこんなの。
みんな恋とか好きとか良くやってるけどさ、こんな想いしてて出来るもの?
こんなのもう無理だ。
……俺って、こんなに女々しかったっけ。
女子みたい…。
「綾都、とりあえず帰ろうか」
涙でぐちゃぐちゃで頷くことしかできなかった。
和也にぎゅっと抱きしめられたまま。
和也に、甘えたまま。
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