アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
久しぶりの。
-
「おひさしぶり〜、綾くん」
「…仁さん…」
「どうしたの?元気ないね」
目を覚まして、一番最初に目に入ったのは仁さんだった。
「なんであんたが」
「あるお方のお頼みでね?昔お世話になってたから仕方なく。さらってみたら綾くんなんだもんビックリ」
お方って誰だよ。
今度は手を縛られたりしてなかった。
部屋もホテルみたいなところだし、手荒なことをされた感じは無かった。
「俺は手出しできないことになってるんだ。君をさらって、監視してって言われたんだ。一ヶ月ほどね」
「一ヶ月?!」
「うん。一ヶ月。オレとふたりきりで嬉しいよね〜」
「嬉しいわけ…」
ううん。
学校に行って佐野に会ってたら逆に嫌だった。
一ヶ月間ここにいたら佐野に会わなくて済む。
逆に良かったよ。
「仁さん、俺お腹すきました。何か食べたいんですけど」
「ああ、君が持ってたコンビニの袋はさらった時においてきてしまったからね。ルームサービス取るよ」
そう。
ここにいた方がいいんだ…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
101 / 461