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添い寝と甘え
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「おい。原田、手当終わったんなら終わったって言え……」
土方は、深夜に灯りが灯っている
その部屋を開けた、開けたのだが
反射的に閉めた。ピシャリと勢い良く襖を閉めた。
「おい、トシ?どうしたんだ、急に」
「いや、何でもねぇよ」
「何でもねぇなら開けるぞ」
土方の行動を変に感じながらも
近藤はその襖に手をかけるが
土方に制される
「いや、ダメだ。」
「何でダメなんだよ?原田のやつ、いねぇのか?」
「……そ、そうみてぇなんだよ!!アイツ、どこ行きやがったんだ。ったくよ」
「副長、勘違いですよっ!!
てゆうか、助けてください!!!」
「何だいるんじゃねぇかよ。
原田何かあったの……か」
近藤が返事を返したときには
襖は開けられていて、土方が先程目にした光景が広がっていて土方は手のひらで顔を覆った。
目の前には
銀時が原田に抱きついている光景が
広がっていた
土方は、近藤の様子を伺おうと横目に見るが、近藤は驚きのあまり
口が塞がらないようで一言も発せないようだった。
「……原田、俺達は何も見てねぇ。
安心しろ。他言はしねえから
ただ、隊士たちがいるときはだな、その」
「いや、だから違いますって!!」
「隠さなくてもいいんだぞ、原田」
「局長までですか?!だから、違い「いやー、良かった良かった」えっ?」
原田の言葉を遮った近藤の言葉は
二人を硬直させるには充分すぎた
だが、近藤はそんな二人の様子に
気づきもせずに腕を組みながら頷き
銀時に近づいて、頭をすきながら
原田の方を向いていつも通りの笑みを浮かべる。
「原田、もうこいつに懐かれたんだな。
俺は、結構かかったんだがなぁ」
「はい?懐かれたってどうゆう?」
「近藤さん、これは懐かれてるとは言わねぇと思うんだが」
「…近藤、眠い」
原田と土方の二人の思考を奪ったのは、
原田の方をみながら
眠気のせいか子供っぽい口調で話す
銀時の姿だった。
「おい、銀。そいつは俺じゃなくて原田だぞ」
「………ハゲ」
「いや、ハゲじゃなくて原田っすよ!」
「うるせぇー。ハゲ。近藤連れてこい。
ねむぃんだ、よ」
銀時のその姿に
近藤は暫くの間何かを考え込んでたかと思うと近藤の隣にいた、土方に声をかけて
押し入れに入っている布団を取り出してきてもらうとそれを敷きだして
潜り込んだ。
「近藤さん?何してんだ?」
「いや、寝ようと思ってな」
「寝るってここでか?」
「あぁ。そういうわけだから、悪いが今日の話は明日に回してくれ。」
土方が目を白黒させているうちに
近藤は、さっさとあれこれと決めてしまい
土方はただ、その動向を見ていることしかできなかった。
「銀。寝るぞ」
近藤の常より穏やかで柔らかい声で
呼ばれた銀時は、声が飛んできた方へ向くとおずおずと近藤が人ひとり分くらい空けていた布団の中に潜り込んだ。
すると、直ぐに銀時は、眠りに落ちた。
そのあまりに慣れている
その一部始終を見ていた土方と原田は
驚きで口をあんぐりと開けていた。
「こ、近藤さん。こいつは、一体どういうことなんだ?」
「ん?あぁ、まぁ、よく寝てたんだよ。一緒に。」
「は?」
「え?」
「「「「「はぁァァああああ???」」」」」
そう言うやいなや
近藤はさっさと眠りについた。
が、置いてきぼりにされた
二人の絶叫が響いたのは言うまでもなかった。
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