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暗中飛躍と衝撃
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綺麗な黒髪をした隊士に促された
部屋に入ってみれば、
近藤の姿はなく、それどころか
灯り一つともっていない
この怪しげな雰囲気
銀時はこの状況を訝しげに思い
案内した隊士を見るが、
その隊士の姿はない
もう一度、部屋に視線を移した瞬間
首もとに鈍器で殴られた様な
鈍い痛みが走り、パタンと乱暴に何かが閉められた音が聞こえるが、
もうすでに意識は遠退いていた
「急げ!」
「討ち入り前迄に運び出せ」
「もたもたするなっ!!」
誰かが話しているのは分かるが
その内容迄は分からず
瞼はゆっくりとゆっくりと閉じていった
※
「あぁ⁉どういうことだ!」
「それが、何処を探しても見当たらないんっす!!坂田副長がっ!」
屯所から出るとなったとき
問題が生じた
そう坂田銀時が消える事態が
起こった
舌打ちを打つと煙草を
灰皿に押しつけ立ち上がる
「副長っ!?どちらに行かれるんで」
「討ち入りに出るに決まってんだろ
神山、お前は坂田を探せ
これは、他言無用だ、いいな?」
「わかりました」
刀を腰に差し自室から出て
屯所の門前にいる総悟と視線が合う
「土方さん、何であんたが此処にいるんですかぃ?」
「俺が居たら何か都合が悪いのか?」
「俺ぁ何で、銀髪が居ないのか聞いてるんですがねぃ」
「アイツなら、別件にいかせた」
「そんな、別件ありましたっけ?」
隊服の胸ポケットから煙草を取りだし
火をつけ、総悟をみやる
こいつは心の機微に鋭い
それだけなら良かったんだが
人の嫌がる様な事を喜ぶドSだからたちが悪い
「んな顔しねぇでくだせぇよ、うちの隊士達が恐がりまさぁ、土方さんの言う通り別件に行ったってことにしときますよ」
どんな顔を自分がしているのか気にはなったが
人を喰ったような総悟の発言に
内心、イラッとするのが勝って
落ち着こうと煙草をふかせる
予定時間よりも少し過ぎたが
出発しようとしたとき
「……ッ!」
「どうかしましたか、副長」
「きのせいか」
ついさっき、確かに感じた人の気配が
今は微塵も感じられない
少し気にはしたが、先を急いだ
業強党の動きを監察方に探らせながら
例の旅館の
少し離れた場所にパトカーを止め
待機する
―チャッチャッチャ~ッラ
「何だ!?」
「すいやせん、着信でさぁ」
「こういうときは、マナーモードにしろっていってんだ「もしもし」ろうがっ!!」
「聞けよっ!!」
『隊長、業強党の幹部が売人と接触しました、用心棒が二、三人ついてます』
「んじゃ、早速突入と行きますかね」
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