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画策と再会
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「ヅラじゃない桂だ!こんな所とは失礼なやつだな、銀時」
………銀時?………まさか
ボロい建物なのか襖に穴が空いているのが見え、そこから中の様子を覗く
そこには沢山の攘夷浪士とみられる人
さっきの長髪の人、それに真選組の隊服を纏った銀さんがいた
「でも、どうしてこんな所に?
捕物でもあるのかな」
でも、そんな雰囲気でもないよな
「助けて貰ったにしてはご挨拶だな」
「誰もンなこと頼んだ覚えはねーよ
てゆーか、甘いものなーい?」
「相変わらず、あんな腑抜けたものを食しているのか」
「あんなものとは何だ、あんなものとは。俺の好物だぞ、バカヤロー」
「だから、それを腑抜けたものと言っているんだ、あんなものばかり取ってたら病気になるぞ」
「ったく、お前は。俺の母ちゃんか!」
「そんな鳥の巣みたいな頭した子供を生むくらいなら死んだ方がマシだな」
「それは、俺の頭のことか?!お前も天パになるかぁ?!ストレートには天然パーマの苦しみ何て分からねぇよ」
何か、変な方向に話が進んでいるきが……
つうか、あんたら本当に攘夷浪士と真選組??
「そんなのわかりたくもない。銀時、何でお前はあんな所にいるんだ」
「あぁ?しょうがねぇだろ、急に血相変えてアイツらが襲ってきたんだよ」
「そのことを言っているのではない
何故、幕府に、真選組にお前がいるんだ」
長髪の銀さんにヅラと呼ばれた
その人の声色は固く表情もけして良いとは言えないもので、銀さんといえば
面倒くさそうに頭をかくと口を開く
「俺があそこにいんのは…」
ーprrrr
重苦しい雰囲気を一掃するかのように
辺り一体を、機械的な音が響き渡る
「桂さん、真選組がこちらに向かっているそうです」
真選組が、何で
やっぱり、捕物だったのかな
でも、何かしっくり来ないな
「準備は整ったか、銀時。時期、ここに真選組がくる。攘夷志士に何故か助けられた真選組の隊士がいて
俺達と共にいるという
情報を流させてもらった
悪く思うなよ」
……裏切り、背信行為
全く攘夷浪士とも警察とも関わりを持っていない僕でも
あの人が言っている意味は理解できた
真選組の銀さんがこの場にいるのは余りに不自然で、それに真選組は銀さんがここにいることを知っている
そしてあの人が流した情報通り
ここに銀さんがいるのが知られれば
裏切りと思われても可笑しくはない状況
「ヅラ、お前何考えてやがる」
「そんなの決まっているだろ。
もうお前に戻る場所も居場所もない
俺とともにこい、銀時。お前はそんな場所にいてはならないだろ、もしもこちら側に来ないとゆうのであれば、ターミナルに爆弾を投げ込むつもりであったが、屯所に投げ入れるか」
長髪の人はそういい、
右手に丸いタイマーがついている
機械みたいなのを取り出した
それを見ると同時に銀さんはあの長髪の人に掴みかかる
それに対して
後ろの部下らしき人が声をあげ
何処か殺伐とした雰囲気に陥る
「ヅラ、お前腐ってやがんな。俺は、お前のやり方を認めるわけにゃあいかねぇ。また、仲間を無駄に死なせるつもりか」
「この腐りきった国を変えるにはこの方法しかない、これしかないんだ
俺と共にもう一度、剣を握れ銀時」
「ヅラ、悪ぃが俺はおまえ側につくつもりなんてねぇ」
「幕府側につくと言うことか」
「俺が?幕府に?んなことあるかよ
俺があそこにいる理由は、んな大層なもんじゃねぇ、俺があそこにいんのは__」
「おい、眼鏡」
銀さんが言葉を紡いだのと同時に
自称王子の声が飛んできて
ピキリと青筋が浮かぶ
「おい、眼鏡貴様は何をしているのじゃ?早く余を逃がさんか」
「ちょっと!静かにしてくださいよ。
バレたらどうすんすか?!」
「お前たち、何をしている!」
後ろから突如かかった声に肩がビクリと揺れ
目の前には刀が向けられる
「え、いや、その」
「まさか幕府の狗の間者か?」
「ち、違いますよ!!」
「何を騒いでいる」
桂さんと呼ばれた先程の人は、
襖をパンっと開け放ち此方を見る
その一瞬、後ろから手が伸びてきて
長髪の攘夷浪士の手から
丸い爆弾がはね除けられる
「銀時っ!」
「ヅラ、俺はお前のやり方を認めるわけにゃいかねぇ」
長髪の攘夷浪士が言葉を紡ごうとした時、銀さんの手元から巨大な白い
何かが例の爆弾を奪い取る
「待ちやがれっ!バカ犬!」
「ちょっ!あんた、何処に!」
銀さんが白い何かを追いかけて行く中
僕は、確かに聞いた
白い何かに踏み潰されながら
ピピピと言った
機械的な音がなるのを
「なんじゃアレは?!余のペットにせねば!」
「てか、アレあんたのじゃないの?!」
「余のペロは、あんなにデカくは……グフッ!」
セリフを言い終わらずに
銀さんを追ってか飛び出ていく
攘夷浪士たちに
顔を踏み潰されるバカを横目に見ながら
僕は立ち上がる
今なら、追いかければ
まだ、追いつくかもしれない
真選組が到着したようで
外が騒がしくなる
みな、窓から扉からとちりぢりになる
運悪くその波に捕まり
揉みくちゃになりながらも
なんとか外に踊りでる
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