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ヤバい
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「人間らしい表情が、ない?」
「そうです。悠也さんと違って、確かにその顔は笑顔や、驚きを表しています。でも、全部、“作り物”ですよね」
「作り物だなんて…そんなことない」
「語弊が合ったらすみません。別に会長さんが面白くないのに笑ってるとかそういうことを言ってるんじゃないんです。ただ…本当に、表情が作られてるなって」
「なんでそう思ったわけ?」
「なんとなく、ですけど…違いますか?」
下から、真っ直ぐな瞳でのぞき込まれる。
今は何も言えない。
言いたくない。
ーーーここにいる全員に嫌われるかもしれないから。
俺の汚い部分を晒すことは、出来ない。
生まれた時から一緒にいる彩すら知らない俺のことを、こいつらに教えるわけにはいかない。
まあ、鋭い奴らだから……皆、なんとなくは気づいてるんだろうけどさ。
「そう、わかった。4つ目は?」
「……4つ目は、その整った顔をくずしたいなぁって思ったからです♡」
結生は、深く追求しない代わりに、なかなかの爆弾発言をした。
黙って聞いていた4人さえも間抜けな顔をするほどの爆弾を投下しやがった。
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