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俺は…結生が、
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「先輩は、馬鹿ですねぇ」
でも、思いのほか降ってきた声は穏やかで…
見上げると結生は、とても嬉しそうに微笑んでいた。
「出会ってまだ2週間ぐらいしか経ってないのに、そんなに俺に執着しちゃって、どんだけ俺のこと好きなんですか」
「え…」
「そんなに、俺のそばは居心地がいい?出会って 2週間ばかしで、手放さないでなんて言っちゃうほど。……第一、まだ、俺のものになってないのに、そんな事言っちゃうなんて、俺のものになりたい……いや、なってるって言ってるようなもんじゃん」
「……」
今度は俺が黙る番だった。
「さっきの言い訳だって、もっと言いようがあっただろうに、抱いてもらうところだった…なんて…可愛いね。遥人」
「……っ…」
初めて先輩をつけずに呼ばれた名前は、俺の胸を締め付けてきた。
「何か、俺に言うことは?」
細められたその目は、穏やかな雰囲気に似合わず、なんでも見通してしまいそうなほど鋭い。
口角の上がった薄い唇は、その可愛らしい顔には似合わず、色っぽい。
「…言うこと……」
「うん。行動で示してくれてもいいよ」
そう言った薄い唇を、赤い舌がなぞる。
結生はその行動をすれば、俺がどうなるかわかってて言ってる。
俺も、その行動を、今、このサディスティックな雰囲気に包まれた結生にすればどうなってしまうかわかる。
それでも、自覚してしまったこの想いは抑えきてなくて、俺は…
結生の唇に、自分の唇を重ねた。
もう、どうなってしまっても、構わない。
…俺は、結生が好きすぎてたまらないらしい。
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