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弱さ(*)
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先輩が落ち着いたのを見て、体を離すと、先輩は真っ赤な目をして、ほぅ…とこちらを見てきた。
あーあ、そんな顔しちゃって…そんなに俺の胸の中は気持ちよかったですかい。嬉しいことだが。
「先輩、部屋戻ってて」
「え?」
「俺、まだこの人としっかり話してないから」
「でも…」
「大丈夫。暴力沙汰は起こさないし、先輩の過去への詮索もしないから」
「……わかった」
*****
「ずいぶん、懐いてるんだな…まだ会って間もないだろ?」
「まあ、そうですけど…俺が依存しやすい相手だったんでしょうね。俺、変態レベルのSだし、先輩の様子にも全くひかなかったし、先輩のこと大好きだし」
「君はさ、ハルの『好き』が自分と違う可能性があるって分かってる?」
「わかってないわけないでしょう。それでも、今は、依存しているだけかもしれないけど……一緒に居たいんですよ」
「君は、強いのか、弱いのかわかんない子だね」
強いのか、
弱いのか……
なんて、そんなの
「弱い、だけですよ」
先輩の弱みにつけ込んでるだけかもしれないんだから。
「そっか。それで、話って?」
「単純です。先輩をどうやって調教したか教えろ。しなおすから」
しばらくの無言の後、新樹はふきだし、肩を震わさてしばらくの間笑ってた。
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