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和解ってやつ(-)
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すっかり警戒も解けたらしく、ニコニコ笑う結生は、年相応で可愛らしい。
「大丈夫…って、無責任な」
「大丈夫なんです。先輩も、怖がってはいたけど、嫌いではないと思いますよ? さっきのあれだって…嫌いな人にはあんな風にしませんよ」
「そんなもん?」
「ええ」
最初、来た時、彼が回りくどいことばかりいってただ俺を責めるだけの子だったら諦めないつもりだった。
でも、ハルのあの信頼のしよう、嘘がつけなさそうな物言い、真っ直ぐな瞳…諦めるしかないって分かった。
「榊の子はいい子達ばっかだね…」
「そうですか?」
「うん。ハル…遥人を助けてくれてありがとう。由真くんにもさ、ごめん、とありがとうを伝えてもらえるかな?」
「いいですよ。そうだ。連絡先交換しましょ」
「うん」
「いや、あのメール入れる時、先輩を説得するの大変だったんですよ…」
「…? 由真くんに聞けばよかったのに」
「え、」
聞いてねぇぞ由真!!
と、いう顔をした。
わかり易いな、この子。
「弟…になってくれる?」
「つまり、先輩と一生の約束をしていいってことですね♡」
「まあ…」
ハートが、見えたぞ。
「はい! よろしくお願いしますです。おにーさん♡」
実の弟より先に義理の弟にあたる子と和解、してしまいました。
まあ、何はともあれ
「ハルを、よろしくね」
「はい」
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