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激おこ
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頭の中がグルグルする。
なんと言ったらいいのか分からない。
隣から微かに聞こえてきた弟になるという言葉。
急に、不安になった。
結生くんみたいな、凄い、人が俺なんかと一緒になっていいのか…
榊家三男で、成績優秀で、しっかりしてて、優しくて、嘘もつけなくて、素直で、強くて
もっと、素敵な女の人と一緒にいた方が絶対にいいのは、わかってる。
俺は、新しい家族を与える事すら出来ないんだから。
黙って俺の話を聞いてる結生くんは、俯いているせいでその表情が見えない。
たまに、俺の言葉に頷くだけで、何の反応も無くて、怖くなる。
結生くんに、依存している自分に気づく度怖くなる。
もし、結生くんが俺に呆れて離れてしまったら……
「まだ、今なら…傷も浅いから…」
「だから、何? もう、関係を完全に切る? ただの先輩と後輩になる? それとも友達? あぁ、セフレって選択肢もあるね」
降ってきた声は冷たくて、言葉の最後に、鼻で笑ったのが、怖い。
「どうしたいの? 俺と」
ようやく顔を上げた結生くんは、見たこともないような怖い表情だった。
本気で、怒ってる。
でも…
「結生くんのことはただの…友達だと、思う」
片眉がぴくりと上がった。
「ふーん。さっきまで調教し直していいとか言ってたのに? 友達に調教されちゃっていいの? 友達にこんなふうに服剥かれて、拘束されて、掘られるわけ? とんだ淫乱だな……ってことは、由真とか、瑠依さんとか、クラスメートにも足開いちゃったりするの? 」
「こういう事は、もうしない」
「は? じゃあなんで今こんな格好してんだよ!!!」
聞いたことないような声の大きさに身が縮む。
結生くんの表情は、男、そのものだった。
「結生くんが、何も気づかなかったらこれが終わってから言う、つもりだった」
「ふーん。それで、この後はどうするつもりだったの?この、淫乱な体…どう処理するつもりだったの?」
「それは、何も…」
「それにさ、俺の、意志は? 俺、先輩のこと愛してて、一生の愛する覚悟もあるのに…捨てられちゃうの? ショックで死んじゃうかも」
「一生なんて、分かんないだろ」
「いや、分かるね…4年も写真だけで片想いしてきた人間舐めるなよ?」
「実物と写真は違うだろ」
「じゃあ、俺が、今まで…この1ヶ月ぐらい…先輩の色々な面知って、引いたこと1回でも、ある?」
「無いけど、本当は思ってたかも…」
「ねぇ、殴るよ? いい加減にして…」
「……っ」
「俺がねぇって言ってんだから、ねえんだよ…アンタわかってるだろ?俺が嘘、ヘタの」
「……」
「まだ、反論あんのか?あ?」
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