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悠也の兄
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「おーい、由真~」
「っ!!」
我に帰ったらしい由真が結生くんに呼ばれ悠也から離れる。
「〜~ダメなもんはダメだ」
「だから、なんで?」
「悠也が辛いからって言ってる」
「辛くないよ? 大好き…だから」
「でも…」
確かに、変だ。
あの由真が禁欲するとか。
結生くんは理由があるけど…由真は天才タイプだから勉強の必要はないし、今までだってテスト週間に盛りまくってたわけだし。
「俺も気になる。なんで?」
「だから…悠也が…」
「悠也が、何?」
由真は瞳を僅かに伏せて、視線をさ迷わせた。
「ごめん、この1週間は、ダメなんだ」
「「「?」」」
「悠也の兄貴が……色々と…」
「ああ」
「なるほど」
「?」
状況を飲み込めない結生くんだけが、困ったように俺らの顔を見渡した。
結生くんは、知らないもんな。
橋本悠也の兄、橋本来飛の恐ろしさをーーー
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