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爆弾発言(*)
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「で、今の状況は…」
困惑した表情を浮かべるおにーさんの膝の上には悠也さんが座り、「うわー、怖いほどそっくりー」と、棒読みで(多分本人的には感情がこもってる)言いながら頬を引っ張り、それを見て由真は苦虫を噛み潰したかのような顔をして、引き離そうとしている。
ちなみに、先輩は料理に没頭しているのだが、さっき恐ろしい量の千切りキャベツがあったので、不安になって俺も見守っている。
見守っているだけだが。
俺に包丁持たせたら血を見ることになるからね☆
「ほら、悠也…離れて」
「はーい」
「何がそんなに面白かったんだ?」
「遥人そっくり、だし…顔が整ってるから…引っ張って遊ぶのが…楽しくて。遥人の顔で、遊んだら由真や結生に怒られるけど…この人はあまり好かれてない…みたいだし、いいかなって」
「なんか地味に傷ついた…悠也ってことは、君、来飛の弟?」
「うん」
「似てないね~。由真くんと結生くん程じゃないけど」
「遥人とあんたが似すぎなだけだろ」
「まあね」
由真はがっちり悠也さんをホールドして、尚且首筋にキスを落としながらおにーさんと会話を続けている。
由真の行動もなかなか異常だが、それをニコニコみながら普通に会話を続けるおにーさんもなかなかだ。
「で、なんで呼ばれたのかな?」
「いや、あんたに好きな人がいるか聞きたくて」
「強いて言うならハルだけど」
「だよな…じゃあ、もし仮に来飛さんに告白されたら、どうする?」
「来飛に?…うーん。いいかもね」
意外と軽く返すのに、驚く。
「なんで?」
聞く由真の声から、おにーさんの言葉に驚いていることが分かった。
「だって、来飛…セックスうまそうじゃん。しかも、逆にいじめがいもありそうだし…楽しそう」
「待て、あんた、受けもできんの?」
「うん…あれ、聞いてない? 俺、ハルに童貞も処女もあげたけど」
あれ、先輩は、まだ童貞なのでは…
ガッシャーン
皿を出していた先輩が、その皿をすべて落とした。
「先輩!?」
「あ、ごめん、拾う」
「いいよ、危ないから俺がやる」
「ごめん…」
俺を見た先輩の瞳は潤んでいて、酷く嗜虐心が煽られた。
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