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違和感
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「いただきます」
「うん。ごめんね、手抜きで。結生くん来ないと手ぇ抜いちゃって」
「いえ、いきなり来たのは俺ですから」
今日のメニューはコンビニで買った煮魚とポテトサラダと、手作りの味噌汁。
味噌汁以外に対して、あまり美味しそうな反応ではないので、ああああああ…なんか作るべきだったぁぁぁ…と、後悔しまくっている。
「なんか、最近ジャンクフード食べると、美味しくないんですよね…舌が、先輩の美味しい料理に慣れちゃって」
「そっか…嬉しいことだね」
「俺が引っ越してきた時のこと、覚えてます?」
「うん」
「その時、混乱して弁当作ろうか?とまで言ってくれたじゃないですか…」
「恋人になったし、作ろうか?」
「迷惑じゃないですか?」
「それぐらい大丈夫」
「じゃあ、お願いしたいです」
「りょーかい」
最近はなかなか結生くんと話せなかったし、嬉しい。
結生くんの綺麗な顔が目の前にあって、俺の味噌汁を旨そうに食べてくれてる。
嬉しそうな笑顔とかも久しぶりで…
俺は、一つの違和感を感じた。
あれ、なんで、結生くんは今日まで我慢してきたのに、今は、ここに、いるの?
答えが出てきた瞬間、ゾクリとした。
俺は、結生くんを
本気で怒らせてしまった、ようだ。
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