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侵食
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「それ、は…確認したかっただけで変な意味はないし、由真だし…」
「いくら由真でも理由があっても許されないことです」
「でも…由真には悠也いるし、大丈夫だと…おもっ……」
「でもじゃねーよ。お前は俺のもんなんだから、勝手に他人に触らせんなよ」
机の上の皿を雑に寄せ、机の上に乗った結生くんは、俺の顎を掴むと無理やり上を向けさせ、見下ろしてきた。
影になって暗い中で光る瞳が、怖い。
吸い込まれそうなほど深い瞳で見下ろしながら、視線を絡ませてくる。
引力が凄まじくて、視線が逸らせない。
逸らしたら、その瞬間、殺されてしまうのではないのかと思ってしまう
生徒会室での甘いキスとは状況は同じでも全然違う。
先程は物理的に息がし辛かったが、今は、どこも塞がれていないのに、呼吸がままならない。
「…ゆ、う」
「ほんと、綺麗な顔…こんな風に恐怖に揺れる瞳もさいっこう…はっ……そんなに、怖い? 俺が」
「怖い、です」
「いじめられるの、好きなくせに?」
聞いたことがないくらい低い声で、わざと息多く、耳元で囁かれる。
もう、結生くんが怖くて、カッコよくて、意地悪で、頭がぼんやりしてくる。
怒られてるはずなのに、興奮してしまうとか、もう、ヤバい。
ただでさえ、結生くんでいっぱいな脳内が、さらに、さらに、さらに、侵食されていく。
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