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安心と不安と(由真)
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「せんぱ…い」
「先輩じゃなくて、遥人って呼んで?」
「遥人…」
「うんうん」
結生の顔がとろとろになってる。
いつものドSはどこにいったのか…。
「おい、そこのバカップル。家かラブホいけや」
「「ラブホ…」」
普段ならお前がバカップル言うな!とか言ってきそうなふたりが顔を見合わせながら、呟く。
「ね、悠也…」
「何?」
「明日の分のノートとっといてくれない?」
「いいけど…サボるつもり?」
「うん…だってぇ……タチもネコもするもん」
「え!?」
結生が驚いたように声をあげる。
まあ、でもこっちからすれば『やっぱりな〜』である。
「待って遥人。え!?」
「嫌なの? 」
結生がぐっと押し黙ったのを見て、こちらからは見えないが、よほど悲しそうな表情をしてたのがわかった。
まあ、今の結生は焦っていて気づいていないみたいだけど……ーーー
「遥人の結生への、愛情は……思ってたより、凄いね」
「そうだな。あんなこと聞いても、こんなふうに言い寄れるなんて…」
ほんと、良かった。
「ね、由真」
「ん?」
「由真も俺に、抱かれる?」
「別にいいぜ?」
「えっ!?」
「悠也ばかりに負担かけてるし…悠也がしたいならしていいよ。今回もさ…遥人のために走ったり大声あげてくれてありがとう」
「う…ん」
「俺…遥人も、結生もよく知ってるからつい2人のこと構っちゃうんだけど…あのふたりと悠也どっちを優先するかって言ったら、悠也だから…安心してな」
「分かってる…ふたりを見てる由真は、どっちかと……言うと、お父さんみたいだし」
「マジか…せめて兄が良かったわ」
「ふふっ…とりあえず、今日はいーーっぱいかわいがってね」
「任せとけ」
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