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アト(*)
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この話になったとたん、目の色が変わった。
さっきまで感じまくっていたくせに、今はほぼ覚醒状態に近い。
その手は、どこにそんな力があるのかと思うぐらい、強く、自らの首をしめる。
そして、苦しいはずの、本人の顔は恍惚としている。
この人は……死にたいのかも、しれない。
「11.自分が嫌いだ」
「イエス」
「12.死のうとしたことがある」
「イエス」
この人は、Mというより、死に近い状況が好きなだけなのかも、しれない。
「これは、自らの意思か…親に言われ続けたからか、どちらですか?」
それを聞いた先輩の、ただでさえぐちゃぐちゃだった顔はさらに、濡れていく。
握られていた首元は、彼を死に至らしめることはなかったが、真っ赤なアトを、つけた。
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