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すごい、人(*)
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死ねばいいって、言われ続けてた。お前なんて生まれてこなくてよかったって言われた。実の親だと思ってる人に顔すら見てもらえなくて、存在を否定ばかりされて、味方も…兄さんと、一部の使用人しかいなくて…
でも、俺はそれが《普通》だと思ってた。
小学校行ってほかの子達と知り合って、初めて自分が《異常》だって気づいた
《異常》なまま過ごして、中学生になった時…兄さんが一人暮らしを始めて、俺も誘われたから逃げるように、そこに住んだ。
その時は…身体をもてあそばれたぐらいで…家にいた時よりは何倍もよかった。存在は許されていたから。
高校受かった、ある日…俺は酷い状態であの部屋に置いていかれて、それを本物の父親に、見られた。
多分あの人は色々誤解したまま俺の生活を保証することを誓ってくれた。
そして、《普通》の高校生活を送ってたんだ。
結生に愛を囁かれたり、触られたりすると、嬉しい。
由真には悪いけど由真ではそうならなかったし、
俺がこんなに人に執着したのは結生が初めて。
これが正しい愛情なのかなんてわかんない。
でも、こんな感情は、結生だけ。
俺の上で腰を揺らしながら、泣き、喘ぎ、えずきながら、先輩が喋ったのはこんな感じのことだった。
やっぱり具体的にはまだ話してくれないが、少しずつ内面に触れさせてくれてる感じがする。
この人は、すごい。
よく、こんなに強く生きられたと思う。
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