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妖しく(*)
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「隠せてる、つもりだったんですけどね」
「俺も、さっきの言葉聞くまで特に何も思ってなかったけど、さっきのでまるでパズルの足りないピースが埋まるかのように、理解した。
結生が、俺をこんなにもあっさり受け入れてくれてくれたのは自分も同じようなことを考えたことがあるからなんだよね…」
「…そうですね。壊されたくなくても壊された先輩と、壊したくても壊せない俺ですか…ぴったりですね」
「それだけじゃないよ」
「?」
「互いを壊せるのも、互いだけだ。そうだろ?」
先輩のゆびが俺の輪郭をなぞりながら妖しく微笑む。
息ができなくなった。
なに、この感じ。
これは、《互いを壊せる》所以なのだろうか。
それとも、
もう、既にコワサレているということなんだろうか。
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