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シリアスではない
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「遥人……かわいい」
顔に触れる。
「…遥人、好き」
首をなぞる。
「遥人……愛してる…」
口づける。
「遥人は…俺の物」
舌を絡ませる。
「遥人………遥人……遥人、遥人」
俺が起きてることに気づかないのか、俺のことを愛おしそうに呼びながら、触れてくる。
どうしよう…起きれない……
「遥人は、俺が守るから。何があっても、守るから」
守る…か。
俺、力ないしな。由真あたりにこっそり護身術習おう…
(結生に頼むと絶対「え、俺が守るからそんなことしなくていいんですよ!」とか言うから)
昔みたいに、男同士だから特別、軽蔑されるようなことはなくなった。
それでも、マイノリティーなのは事実で、差別する人もそりゃあいる。
由真たちほどオープンな人は今でもかなり珍しい。
(彼らの場合、由真がいろいろ怖すぎるから誰も何も言えないという特殊効果は伴っている)
そして、みんなの前でやらかした後の結生は、別人のように謝ってきた。
結生は俺と付き合っていることをオープンにはあまりしたくないらしい。
それは、なんでなんだろう。
結生は、何から俺を守るんだろう。
結生に、何があった?
何も、知らない。
結生は、自分のことを必要以上に話さないことに気づいた。
俺、結生の、何を知ってるの?
榊家三男。兄が二人いる。両親は変わり者。俺のことが大好き。誕生日は俺の誕生日の一日前。年は一個下。女顔と低身長がコンプレックス。普段は(俺らには)敬語だけど、気が抜けるとタメに戻る。部屋は俺の隣。なんだかんだ言ってブラコン。意外と力がある。頭がいい。美味しいもの大好き。
昔は(一応現在も)破壊衝動がある。
ドS。
敏感。
いっぱいあるように見えて、殆どは少し仲のいい友達なら知ってることではないか?
俺は、結生の恋人としてどうだ?
そもそも!!
今まで1回もデートしてない!!!!!!
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