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自分の血が流れていくのを眺めながら、思うのは、どうやって元凶に接触するかということ。
「結生…く、ん?」
気がつくと後ろに先輩がたっていた。
「あれ、起きたんですか」
「うん。どうしたの? その手」
「ちょっとグラス握りつぶしちゃって」
「ちょっとってレベルじゃないね、それ」
「まあ…」
「手、出して。包帯巻くよ」
「ありがとうございます」
包帯を巻く先輩の、長いまつげが見える。
細い指が見える。
白い首が見える。
「ねぇ、先輩」
「なに?」
「父親に身体を暴かれたこと、ありますよね」
「!?」
「俺、舐めてました。先輩の闇」
うつむいたままの先輩の顔は見えないが、鼻をすする音がしたので多分泣いてる。
「もっと、先輩を、知りたい」
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