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副部長に新設定が出来ちゃったよ…←
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「悠くん。ちょっと良いかな?」
淡々と練習をこなし終えた僕に、副部長が言った。
「え?はい。良いですけど、何ですか?」
「ちょっと場所変えようか。」
そう言って副部長が歩き始めたので、僕も後を追った。話ってなんだろう?部活のこと…だよね?
「ていうか、練習大丈夫何ですか?」
「大丈夫。言ってあるからさ。」
会話終了。
これどこまで連れて行かれるんだろうか…?
副部長は、部室とは反対の校舎である管理棟まで僕を連れて行った。管理棟に部室があるのは吹奏楽部と科学部くらいで、僕たちの居る一階には誰もいなかった。そこにあったのは、夏の大会に向けてピリピリした各部の緊張と、吹奏楽部の課題曲だけ。
ある程度の所まで来ると、副部長が立ち止まった。
「悠くんさ、次の舞台で役に入るつもりある?」
「あります。」
驚いた。なんかそんなことを言われるとか考えていなかったから。
「じゃあさ、もっと気合い入れていかなきゃダメだよ。もってかれるよ。三年は最後の舞台なんだし。後輩だろうが同期だろうが、踏み倒すつもりでオーディション受けるからね!」
「え?あ、はい。」
「うちは弱肉強食なんだからね!食われんなよ!」
僕何か怒られるようなことした????心当たりが無さ過ぎて怖い。
「え?僕これは、怒られてるんですか??」
すると副部長は真っ赤になった。耳の先から、首の根元までお風呂上がりのように真っ赤。
そして、それを隠すように言った。
「頑張れって言ってんの!!//////」
「は、はいっ!!」
それだけ言って、副部長は部室に戻って行った。僕もその後を急いで追いかけた。
部室に戻りながら、副部長が何故僕にそんなことを言ったのかを考えていた。
だけど僕には、何も分からなかった。
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