アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ホール2
-
「「閉じ込められた(のだよ)」」
その言葉を聞いたとき、ホールにいた3人は固まった
驚きのあまりに思考回路が停止したのだ
「「「…」」」
少ししてようやく口を開いた赤司が問いただす
「閉じ込められたとはどういう意味だ?真太郎」
問いただすのも当然だろう
彼らが入ってきた時には扉に鍵などかかっていなかったからだ
「俺たちにも分からないのだよ。」
「そうそう、ミドチンがドア開けようとしたら、ドアノブが回らなかったんだよね~」
「…この館は古いですから、たてつけが悪くて入口が歪んだのではないでしょうか」
少し考えていた黒子が言う
「その可能性もあるな…敦、体当たりは試してみたか?」
「ミドチンに言われてやってみたけど、びくともしなかった~」
「まじかよ!」
思わず大声が出る青峰
普通なら、2m級の大男が体当たりすれば、老化したドアを押し破ることなど容易いはずだ
だがそのドアは動かなかったらしい
まるで彼らを館に閉じ込めたように
「そうか…」
下を向き考え込む赤司
「赤司、電話はしたのだろう?ならそんなに考えずとも、時間が解決してくれるのではないのか?」
赤司の行動が気になった緑間が聞く
「あーそれなんだがよー、電話できねーんだ」
頭を掻きながら青峰が代弁する
「電波が届かないのか圏外になってしまったんですよ」
「!…つまり、連絡手段がなくなったということか?」
「はい」
「おめーらのはどうだ?」
「ん~と…あ、ほんとだ~。電話できないし~」
「俺も圏外なのだよ」
「…っ!」
ここで何かを思い出したかのように赤司が目を見開く
「真太郎…お前が持っていたわら人形は今あるか?」
予想外の言葉に緑間は少し驚いたが、直ぐにカバンの中を探し始める
ゴソゴソッ
暫く中をあさっていた緑間だが、時間が経つうちに顔がみるみる青ざめていった
「ミドチンどしたの?」
「………ないのだよ」
「…おい緑間、今なんつった?」
「だから、わら人形が消えたのだよ!!」
「「「「!!!!」」」」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 15