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放課後と再会 04歩
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静かな公園で響くのはページを捲る音だけ。
僕が買ったのは主人公が色々な国を巡るファンタジー小説。
行き先はお供の話せる鳥が決めてくれる。
雨が降り続ける国や、女の人だけがいる国、話せる動物達と共存している国など色々な国を巡っている。
すごく面白い。
「眠くなってきたなあ」
いつもは音楽を聴きながら読んでいるんだけど、今日は忘れてしまった。
だから、静か過ぎて眠くなってきた。
段々重くなっていく瞼には抗えず、どうにか小説をリュックに入れ、リュックを抱えたまま眠った。
「おい」
声とともに体を揺らされて目が覚めた。
「う、ん…え…なら、さきさん…」
目の前には怒った顔の楢崎さんが立っていた。
この人はどうして怒っているんだろう。
僕はこの人に何も迷惑をかけていないのに。
「どうしてこんなところで寝ているんだ」
「…眠かったからです」
「馬鹿か。風邪引くだろ」
「…僕が風邪引いても、楢崎さんには関係のないことです」
控え目にだけど、でもしっかりと自分の意見を言った。
だって、僕が風邪引いても本当に関係ない。
自己紹介してないから僕の名前も知らない人だし。
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