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放課後と再会 06歩
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「暴れんな」
「じゃあ、離せよ…!!」
頭を撫でられるのは好きだけど、体は無理だ。耐えられない。だから、本当に触らないでほしい。
お願いだから…。
汚いと言われる前に離されたい。
「も、お願いだから、触らないで…。きたないから、さわらないで…ぐすっ」
本当に辛くて、涙が出てくる。それに合わせて、暴れられなくなってきた。
「分かったよ。触らないから、そのまま俺の家に来い」
泣き始めた僕に溜め息を吐きながらも、楢崎さんは僕を離してくれ、ゆっくり歩き始めた。
「ぐすっ…」
どうしてこの人は僕に構うんだろう。
”お前の味方だよ”とか言って僕に気を許させて、どん底まで落としたいのかな。
「うぅ…ぐすっ、いみ、わかんない…」
考えれば考えるほどネガティブになって、涙が溢れてくる。
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