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本当はしたいこと 03歩
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「悪い。少し遅れた」
「いえ。仕事お疲れ様です」
「ありがとな。じゃあ行くか」
「はい」
5分前には着いていた僕。楢崎さんはそれから10分くらい後に走って来た。
僕なんかとの待ち合わせでも謝る楢崎さんを律儀な人だと思った。
別に走らなくてもいいのにね。本当に変な人だ。
楢崎さんに連れてこられたのは、間接照明であまり明るすぎず、ハワイを連想させるような装飾がされた小さな個室がいくつもある居酒屋だった。
装飾は派手なんだけど、間接照明のおかげで、落ち着いた空間がつくられていた。
「 なんか落ち着きますね。こういう雰囲気のところ好きです」
こういう雰囲気のところは好きだ。あのカフェも落ち着いた雰囲気だから、家からは遠くても行っていた。
居酒屋ってガヤガヤしているところが多いから、こういう落ち着いたところは初めて来た。今度響達も連れてこようかな。
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