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本当はしたいこと 09歩 side 侑李
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柚月が眠った後にまだ眠れなかった俺はリビングで小音でテレビを見ていた。
一時間くらい経って、柚月の魘されている声が聞こえてきた。
「はぁ…ごめんなさ…ぼく…から」
俺は急いで寝室に行って枕元のライトをつけて、柚月を揺すり起こした。
「い、や…っ!」
「柚月、起きろ」
「え…なら、さきさん…」
柚月は安心した表情で俺にしがみついてきた。酔っているわけでもないのに、そうしてくるのは余程夢が怖かったんだろう。
しがみつく柚月は震えている。
俺は落ち着かせようと、膝に乗せて背中をぽんぽんとした。
「大丈夫か?」
「ごめんなさい…もう少しこのままでいて…」
「大丈夫だ。眠るまでこうしているから、安心しろ」
「ありがとう…ございます」
「大丈夫…大丈夫…」
それを一時間以上して、ようやく柚月は眠った。
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