アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
好きなチョコレート 07歩
-
夜中4時過ぎ。
発注も納品も洗い物も終わって、のんびりしていたところお客さんが入ってきた。
「いらっしゃいませ」と挨拶をしようとドアを開けると、楢崎さんがいた。
「え…?楢崎さん?」
「ゆ、づき…?」
お互い驚いた顔で見合わせる。
「柚月、バイトしていたんだな」
「それはしてますよ。お金ないですし。それにしても、楢崎さんここにまで買い物に来てどうしたんですか?」
楢崎さんの家は、駅から反対側。しかも楢崎さんの家の近くにもコンビニはある。
だから、ここにわざわざ買い物に来るのが珍しいと思う。
「今日近くの友人の家で飲んでんの」
「そうなんですね」
「友人になんか買ってこいって言われたんだけど、おすすめなんかあるか?」
おすすめか…。うーん。
「そこのピーナッツが入ったチョコ人気ありますよ」
そう言って案内して手渡した。
このチョコ120円のわりに美味しいんだよね。
「へぇ。じゃあこれにするか。
お前は何かいらないか?」
「気を使ってもらわなくて結構ですよ」
「そうか」
そう言って、楢崎さんは僕から離れて、一人で買い物を始めた。
僕は暇なので、また事務所に戻った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
40 / 172