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好きなチョコレート 09歩
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袋に入れないでいたチョコレートを差し出した。
「これはどうしますか?」
「柚月ともう一人に差し入れだから貰っておけ」
「わあ…ありがとうございます。これ、すごく好きなんです」
このチョコレート好きだから嬉しいな。疲れた時によく食べている。
気が向いたらロット買いするくらい好き。
「それなら良かったよ」
そう言って頭を撫でる楢崎さん。
「ありがとうございます」
皆月さんからも貰ったし、今日は嬉しい日だなあ。
バイト中にこんなに嬉しい思いをするのは初めてかもしれない。
「おう。何時までか知らないけど、バイト頑張れよ」
楢崎さんはそう言って帰って行った。
そして、事務所に戻り、楢崎さんに貰ったチョコレートを色葉くんにも渡し、二人で食べながら、退勤の時間までだいたい休憩していた。
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