アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
異なる安心感 05歩
-
色葉くんに抱えるように抱き締められる。
殆ど同じ身長だけど、色葉くんのほうが力が強い。
「よしよし」
あぁ…、楢崎さんにこんな風にされたい。
何故だかそう思った。
色葉くんに椅子に座らされ、ボーッと色葉くんを見つめる。
「俺と伊織はバレない程度に手抜いてやってるからストレスは少ないけど、ゆーくんは真面目だからなんでもちゃんとやってしまわないと気が済まないよね。その真面目さでストレスも溜まるんだよ」
そんなの分かってるよ。
「今回のこともあいつが悪いのに自分ばかり責めてる。ゆーくんが間違ったことをしたなら責めてもいいよ。だけどね、ゆーくんは何も間違ったことしてないの。だからみんな責めないんだよ。分かるよね?」
色葉くんの言うことに無言で首を振る。
だって、僕が変えなかったら良かったんだし。みんな僕が悪いんだ。
そんな僕に、色葉くんは困った顔をする。
「まあ、これはどうにもならないか。そうだな…、とりあえず夜勤はみんなゆーくんの味方だよ。それだけは覚えておいて」
ね?と頭を撫でられる。
それは安心するんだけど、楢崎さんに頭を撫でられる安心感とは違う。
どうしてだろう。
「あとは俺に任せて眠ってね」
楢崎さんは元気なんだろうか。しばらく、返信をしていなかったから、元気なのかも分からない。
そう思いながら、色葉くんの言葉に頷くと、僕は意識を飛ばした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
47 / 172