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死に損ないと変人 01歩
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今日もバイトだ。
憂鬱な気分で目が覚めた。
ため息をつきながら起き上がり、バイトに行く準備をする。
楢崎さんからは連絡はない。
バイトでは相変わらず夜勤への不満ばかり言われる。
そして眠れないし、ご飯が食べられない。
そろそろ心も体も限界だった。
「あー!ゆーくん、またクマつくってる!」
出勤して早々、色葉くんに心配された。
これはここ最近、色葉くんと入ると行われる恒例行事みたいになっている。
「あはは。相変わらず眠れなくて」
寝付いても二時間で目が覚めるし、起きてもご飯を食べるわけではなく、ただぼーっとしている。
そんな決して健康な生活をしているとは言えないグダグダな生活をしている。
心配されても眠れないのが現実。
「ゆーくんは繊細だな」
色葉くん、心配そうに僕を見つめなくていいんだよ。
ぜーんぶ僕の自己責任なんだからさ。
「この前と違って今日大丈夫だよ!きちんと働くからね!」
無理やり笑顔を作って、「お疲れ様でーす」と夕勤の子たちと入れ替わった。
バイト中、相変わらず色葉くんは、僕を心配していた。
僕なんかの心配するより、皆月さんのことだけ考えていたらいいのに。
こんな考え方をしてしまうのは、僕が子供なんだからだろう。
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