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ココアと店員さん 04歩 side 侑李
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柚月が眠そうだったから、ベッドに横にならせて、俺はベッドの端に座った。
「楢崎さんは、寝ないんですか?」
「寝ないよ。朝まで寝ていたからな」
「そう…」
「ほら、寝ろ」
そう言って柚月の頭を撫でてやると、柚月は嬉しそうに微笑んで目を閉じた。
「ん…おやすみなさい」
「おやすみ」
毎日、毎日、必死に生きている。
普段周りが何となく生きていても、柚月は「死にたい」と思いながら生きている。
俺は、柚月に過去に何があったかなんて知らないし、別に話したくないならそれはそれでいいと思っているから、特に触れない。
今回のことだって、柚月から話したいと思わない限りは聞かないつもりだ。
これを冷めていると言う人もいるが、これが俺のやり方だから変えるつもりもない。
「もう一人で頑張らなくていいから」
今まで一人で頑張ってきた分、俺が甘やかす。
風呂場でするとか雰囲気もない告白だし、条件付きだが付き合えてよかった。
同性ならではの問題とか色々出てくるのは分かっているし、それで柚月を傷付けることもあると思う。
だけど、しっかり俺が引っ張るから安心して欲しい。
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