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呼び名と敬語 07歩
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「「いただきます」」
侑李さんの作ったスープは玉ねぎと人参がだけが入ったものだった。
スープの具って、大体は一口サイズに切るのに侑李さんの作ったスープは、とても細かく切ってある。
僕に少しでも食べてほしいからなんだろうな。
そう思って、スプーンで掬い、口に入れた。
スープはあまり味が濃くなく、具も細かく切ってあるから、すごく食べやすく、美味しい。
「美味しい…」
「食べられそうか?」
「た、たぶん」
「ふっ。残しても大丈夫だからな」
そう言って食べ始めた侑李さんは、どこか嬉しそうだった。
因みに侑李さんは、このスープにうどんを入れていた。
僕もうどんを入れるか一応聞かれたけど断った。食べられるか分からなかったから。
でも折角侑李さんが作ってくれたんだから、早く普通に食べられるようになりたいな。
ゆっくり時間をかけて食べたから、完食出来た。
久しぶりにこんなに食べたかもしれない。
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
「完食出来たな。偉い」
小さな事でも褒めてくれる侑李さんは僕の扱い方が分かっていると思う。
僕はこうやって褒められると、次も頑張ろうと思えるから。
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