アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
男の子の恋愛事情 01歩
-
侑李さんと付き合い始めて一ヶ月弱。
毎日会っていたわけではない。
僕のバイトや侑李さんの仕事で、時間のすれ違いが多い。
それでも週一回は、僕のバイトの前、侑李さんの仕事のあとの少しの時間で、ご飯だけ食べたりして会っていた。
僕のバイトの日は侑李さんがうちにきて、僕がバイトがない日は僕が侑李さんのうちに行ってご飯を作って待っている。
ちなみに、土日に特別にデートすることはない。
会えたら会おうか、お互いそのくらいの意識。
僕は今日この後バイトがあるから、侑李さんがうちに来る。
付き合い始めよりは食べられるけど、未だにあまりご飯が食べられないから、軽めのものしか作れない。
侑李さんはたくさん食べる人だから、侑李さんの分は多めについだりしている。
結構多めにしているつもりだけど、それでもペロリと平らげるから、作り甲斐もある。
侑李さんは僕があまり食べられないことを、付き合い始めてから一度も怒らない。
ただ、一口でも食べたら、褒めてくれる。
そのおかげで、食べられる量が増えてきた。
今日の夕飯は、野菜炒めとわかめスープ。
チャイムが鳴って玄関に行くと、侑李さんが来ていた。
合鍵をお互い交換しているから、自分で入れるんだけど、侑李さんはチャイムを鳴らす。
玄関のドアが閉まったと同時に侑李さんに抱きつき、キスをした。
別に決まっているわけではないけど、必ずしている。
「ただいま」
「おかえりなさい。お疲れ様です。準備するから、手を洗って待っててね」
「ありがとう」
侑李さんから離れて、僕は準備をした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
86 / 172