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男の子の恋愛事情 08歩
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「では気を取り直していきまーす!恋人の好きな体の部位はどこ?理由もお願いしまーす!今度はゆーちゃんから!」
マイクを受け取る。
「僕は、手かな。頭を撫でてくれるから」
あの安心感をくれる手が好き。
僕なんかを触ってくれる手が好き。
汚いって暴力をしない優しくて温かい手。
僕はそんな侑李さんの手が好き。
「手って不思議だよね。安心感とかくれたり、あげられたりするから」
「確かにな。さっき色葉に頭撫でられたとき、俺安心したもん」
侑李さんに頭を撫でられて気付いた手から貰える安心感。
いつも自分で撫でていて、もし撫でられなかったら、ずっと気付かなかったのかな。
そんなことを思った。
「そうなの。じゃあ、次は色葉くん」
はい、とマイクを色葉くんに渡した。
「俺はなー。唇かな。光さんの唇の形すっごく好き」
「……。なんかマニアックだね」
「…いや、色葉はただ変態なんだと思う」
僕のようやく出てきた言葉は、いおくんのツッコミで台無しになった。
「仕方ないだろ。好きなんだから。お前が巨乳の女の子好きなのと同じだろ」
堂々としている色葉くんは清々しく感じる。
そしていおくんの性癖をバラすあたり、色葉くんらしい。
「なっ!何故それを?!」
「お前の部屋にあるAV、全部巨乳だったから気付いたわ」
「まあ、隠してないけど…」
AVといえば、色葉くんも観るのだろうか?
僕は観ないけど、男同士で付き合ってる人はどうなんだろう?
「色葉くんってAV観るの?」
「光さんと付き合い始めてからは観てないよ。それまでは観てたけど…」
「そんなものなの?」
「んー、他の人は知らないけど、俺は観てない」
「そうなんだ」
今度侑李さんにも聞いてみようかな。
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