アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
男の子の恋愛事情 09歩
-
「ゆーちゃんは観ないの?」
いおくんの僕に対する印象って、本当、どうなっているんだろう。気になる。
「観ないし、観たこともないよ」
僕の返事に、いおくんは心底安心した顔をしていた。
「うん、よかった。じゃあ、次の質問…と行きたいところだけど、もうそろそろ6時だな」
いおくんの言葉を聞いて時計を見ると、もう5時45分だった。
結構あっという間だったな。
「本当だ〜。俺も帰って寝るかな」
「俺、まだ聞き足りないんだけど!だから今夜飲みに行こうぜ!」
「いいな、それ。俺もゆーくんの話もっと聞きたい。ゆーくんは今夜大丈夫?」
そんなに期待されても、あんまり話すことないと思うんだけどなあ。
まだ付き合いたてだしね。
「うん、大丈夫だよ」
「じゃあ、どこで飲む?色葉とゆーちゃん、どこか行きたいところある?」
「この前、侑李さんと飲みに行った居酒屋がお洒落で、料理も美味しくて良かったよ!」
僕はそう言って、スマホでその居酒屋を検索し、二人に見せた。
「いいじゃん!しかも個室あるし。色葉もいいよな?」
「いいよ。そこにしよう」
「じゃあ、俺が予約しておくから、そうだな…17時50分にこの駅に集合な!」
そんな感じで今夜三人で飲みに行くことになった。
二人とも気に入ってくれるといいなあ。
呑気にそんなことを思っていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 172