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こんな僕でもいいですか 06歩
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久しぶりの侑李さんの腕の中は凄く温かくて、優しくて、そこから出たくなくなる心地よさ。
涙で侑李さんのシャツが濡れるのも気にしないで、年甲斐もなくぎゅっと胸元を握って縋り付いて泣く。
「ゆーりさん…っ、ごめ、…ごめんなさいっ」
「んーん。謝らなくて大丈夫だからな。大丈夫だ、柚月」
「うぅ…っ、も、もう…ゆーりさんいがいと、やりたくない…っ」
侑李さんだけとシたい。
侑李さん以外に触られたくない、触りたくない。
もう、これ以上汚れたくない…!
「俺以外にさせない。絶対だ。お前がふらっと行きそうになっても俺が止めるから安心しろ」
「うん…うん…っ」
侑李さんは泣き縋る僕を突き放さず、背中で優しくトントンと刻んでいる。
腕を背中に回し、侑李さんと更に密着した。
服越しにしか侑李さんを触られない、感じられないのが酷くもどかしい。
涙は止まらないけど胸元から離れて侑李さんに目をやると、「泣いてても可愛い」と瞼にキスをしてきた。
それでは満足できず、もどかしさを晴らそうと侑李さんの両頬に手をやってホールドして、静かに見つめた。鼻を啜る音はするけどね。
目付きが悪そうなのに吊り目気味なのを二重がカバーしているのか、ただの格好いい人の目。僕はそんな侑李さんの流し目が好き。僕を見つめてくれるときの優しい目も好き。
また、瞳の色は茶色で、色素が少し薄いのか髪の毛は暗めの茶色で瞳の色と合っている。普段の生活態度からあまり気を使っていないと思う髪の毛はサラサラだから不思議。
いつもキスをしてくれる唇は程よい薄さで大きい。唇のケアは割りとしていると思う。たまにリップクリーム塗っているのを見かけるから。そのお陰でカサカサではなくて気持ちいい。
「キス?」
「んーん。見てるだけ」
「格好いい?」
「格好いいよ」
「素直だな。お前は全部可愛い。今は泣き腫らしてるけど普段の大きい目も、ぷっくりした唇も」
それに…とどうしてか分からないけど、侑李さんの僕の可愛いところの説明大会が始まった。
饒舌な侑李さんが何故か可笑しく思えて流れていた涙も止まり、途中からは笑いながら聞いていた。
可愛いとか、本当に侑李さんにしか言われたことがないから変な感じ。
親にも…言われたことあったかな…?記憶にないや。
取り敢えず言われ慣れない。
この先、慣れることはあるのかな。それまで言って貰えるかは分からないや。
だけど、このまま続けば侑李さんは慣れても言ってきそう。変な人なのは変わらないはずだから。
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