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4ヶ所
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「深雪ちゃん、そういえばねー
さっき京が特別棟の資料室に来いって言ってたよー?」
…ああ、伝言役で俺に話しかけにきたってわけ。
納得。
「…わかった。
わざわざゴクローサン、伝書鳩くん。」
「…4ヶ所。」
「は?」
「んーん、なんでもない♪」
4ヶ所?
なんだそりゃ。
聞き間違いか?
…まあいい
さっさと京の話テキトーに聞いて授業フケよ。
つか、今更なに話すんだか。
お前とはもう、切れたっつーの。
“これはお前が望んだ孤独だからな。”
…あー、イライラする。
意味ワカンねぇこと言い残しやがって。
丁度いい機会だ、あの言葉撤回させるか。
「…資料室。」
ここか。
ガララッ
扉を横にスライドさせ、埃っぽく薄暗い部屋の中に入った。
カーテンは全て締め切られている。
「…何の用だよ。
テメーから呼び出すなんて珍しいじゃねぇか。」
「ブハ、なんて言われてここへ来たんだかなぁ?」
「さて、俺たちの知ったこっちゃねぇっしょ。」
…は?
京…なのか?
部屋には複数人の気配を感じる。
京以外にもいる…ってことか?
「…京?」
俺が一歩踏み出すと
「お前のゴシュジンサマはいねぇよ♡」
そんな汚ねぇ声と共に、頭に鈍い痛みが走った。
セッコ、ドアの近くに潜んでやがった。
あー…コイツら、おとといのヤツらか?
それとも、京が仕組んだ?
どっちでも、いいか。
俺は床に倒れた痛みで、意識を手放した。
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