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この狂った世界に ②
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ある日のある午前。
居間には三男と末弟の2人が寛いでいた。
「トド松、買い物行ってきて。」
「えー、やだよ。チョロ松兄さん行ってきて。」
俺は求人広告を見ながら兄を想う。
トド松はスマホ片手にデートを取り付けてるとか。
「どうせ暇なんでしょ。スマホいじってるだけなんだし。」
「チョロ松兄さんだって、受かりもしない求人広告見たって意味無いよ。って事でチョロ松兄さん行ってきて。」
「今の言葉、頂けないな。兄に対してなんて口の聞き方なのかな。」
「兄?急に兄貴ヅラしないでくれない?兄って言うのは誰からも頼り頼られする様な人望じゃないとね。」
「今の何?自分が末弟だからってひねくれたの?あ、まさかその兄貴ってのはおそ松兄さんの事か。おそ松兄さんの事買い被り過ぎじゃないかい?あぁ、好きだかr「何が言いたいの?チョロ松兄さん。」
「その威勢で、買い物行ってこいや。今のお前ならマッハで帰ってこれるだろ。」
「弟の挑発に何?イラついてるの?これだから童貞は。」
「お前こそ、図星付かれて焦ってんじゃん。だから女引っ掛けられてもセッ○スまで持ち込めないんだよ、童貞。」
「それ今関係無くない?!」
「関係大あり。とうとう焦り始めた?」
トド松がこの場に居られなくなったのか出ていこうとする。
「あ、逃げるの。ま、何時もの手口だよなお前の。ならついでに買い物、行ってきて。」
「チッ。覚えてろよ。クソが。」
仕方なく買い物籠を持って出て行く末弟。
「誰があんな風に育てたのかね。」
ポケットからピースの箱を取り出し一服する。
フゥー・・・
あ、カラ松の匂い。
「狂ってる兄達のせい、か‥‥‥‥」
ガラッ
「お、居たの。チョロ松。」
「あぁ、うん。」
「さっきまでトド松の声聞こえたけどどっか行ったの?」
「母さんに買い物頼まれて行ったよ。」
「アイツが?珍し。何か企んでるんじゃない?」
「まっさか。アイツにそんな脳はないよ。」
フゥー・・・
「チョロ松も珍しいな。」
「え?何が?」
「煙草、吸うなんて。よっぽどの事がある時しか吸わねぇじゃん。」
「何となく。この匂いが嗅ぎたくなって。」
「あれ?銘柄も違くね?いつもセブンスターじゃん。」
「売り切れてたんだ。セブンスター。」
「‥‥‥‥ふーん。」
「さ、僕はハロワ行ってくるよ。」
「おう。いってら。」
ガラッ、パタン。
おそ松兄さんに銘柄違うって言うのバレたかな。
ま、バレたとしても別にどうってことない。
自分が不自然にしたなければそれで。
「さ、ハロワ、ハロワ。」
ガララ、パシャン。
「この煙草の匂い、嫌いなんだけど。カラ松の匂いじゃん。」
何の為にセブンスター、吸わせてたと思ってるのさ。
俺と一緒の銘柄だから。
とか言いつつ今はマルボロだけど。
「だって、俺の匂いでも何でもなけりゃ意味ねぇもん。」
後、トド松の気持ち、黙っててやろう。
今明かされても面倒だ。
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