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嘘つき
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オムライスを口に運ぶ。
美味しい。
こんなに美味しいご飯を食べたことがない。
「…どう?」
「美味しいです!」
「そっか!それは良かった。」
僕の言葉を聞いて空野さんは微笑んでそう言った。
本当に美味しい。
言葉に言い表せないほど美味しい。
「…そんなに美味しいのか?」
「はい、とても美味しいです…!」
親の作るご飯が一番美味しいと僕のクラスの人たちは口にしていた。
でも、それは本当なのだろうか。
僕は今食べた、空野さんの作ったオムライスが一番美味しいと思う。
親の作るご飯は…白ご飯かパンくらいだったから。
でも一度だけ、食べたことはないけどお店の前を通った時に匂いがした。オムライスの匂い。
それから一度は食べてみたいと思っていたけど、オムライスってこんなに美味しいんだ。
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