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嘘つき
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今日はいつもよりも時間が経つのが早く感じた。
何でだろう。でも、早いのは嫌だ。
いつものあの恐怖が早く来るから。
きっと今日も来る。
きっとじゃない、必ず来る。
だから今日もお風呂に入らずに布団に入って眠りにつく。
“来ないでください”と叶いもしない願いを心の中で願いながら__。
「すみませーん。悠希くん居ますかー?」
その声の後にドアを叩く音が聞こえた。
やっぱり来た。
神様は僕の願いを叶えてはくれない。
いつもの事だ。
いつも叶えてはくれない。
僕は震える足を玄関へと進めた。
「悠希くん、早くしてよー。いつもみたいにして欲しいのかな?」
「今日は僕たち気分が良いんだよ。」
「そうそう。だから怒らせないでよ。」
玄関を開けるのは怖いし、あの3人の顔を見るのさえ怖く感じる。
でも、開けなかったらどんな未来が待っているのかは分かりきっている。
だから、ゆっくりと鍵を開ける。
「悠希くん、いつも遅いって言ってるのに。」
「まぁ、とりあえずいつものところに行こうね?」
怖い。
今日は何かが違う。
いつもの3人なのにいつもの3人じゃない。どこかが違う気がする。
今日は、何をされるのか全く予想がつかない。
もしかしたら、今までされたことのない事をされるのではないか。
そんな恐怖が僕を襲った。
いつもと変わらないでと思っていたけど、そんな簡単に物事は進まない。
いつもの場所に着くと言われた…。
「悠希くんって嘘つきなんだね。」
その言葉の後にあるものを見せられた……。
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