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昔の悠希
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僕たちは屋上に向かった。
その間、僕たちは一言も話さなかった。
空野さんは無口だ。
だけど……優しい。
出会ってから数日しか経ってないけど、そう思う。
屋上に到着すると空野さんが屋上へ繋がる扉を開ける。
その瞬間、風が僕たちの髪を揺らした。
屋上へ行くと、少し寒くて…。
でも、気持ちくもある。
「座るか。」
空野さんは床に座る。
僕も、少し距離を開けて座る。
「何で離れてんだよ。」
そう言うと空野さんは僕の隣に座り直す。
その瞬間僕は反射的に空野くんから離れたてしまった。
いつもの癖だ……。
近寄られると何かされるのではないかと思って離れてしまう。
そんな僕を見て空野さんは一つため息をついた。
怒られる……。
僕に呆れて、怒って…殴られる。
そう思って僕は目を瞑った。
だけど……どこにも痛さは来なかった。
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